Glossary
用語集
あ行
遺伝子を患者体内に導入・修正することで疾患の原因に直接作用し、治療効果を得る医療技術。近年はがんや希少疾患領域で開発が進んでいる。
か行
治験業務がGCPや社内手順に従って適切に実施されているかを独立した立場で評価する活動。品質保証の観点から実施される。
複数の国・地域で同一の治験計画に基づき同時に実施される治験。グローバル開発において重要であり、各国規制への対応や国際的な調整が求められる。
DNAやRNAなどの核酸を利用し、疾患関連遺伝子の発現を制御する医薬品。従来の低分子医薬や抗体医薬とは異なる新しい作用機序を持つ。
解析報告書は、統計解析の結果をまとめた報告書で、SAPに基づいて実施された解析内容と結果を整理した文書です。
解析用データセットは、統計解析を実施するために整形・加工された最終データセットです。
さ行
患者または提供者由来の細胞を体外で加工し、投与することで疾患を治療する医療技術。再生医療等製品が含まれる。
遺伝子改変により抗原特異的な受容体を導入したT細胞を投与し、がん細胞を攻撃させる細胞治療。個別化医療の代表例の一つ。
市販後臨床試験(Post-Marketing Study)は、医薬品や医療機器が承認・販売された後に実施される臨床研究のことです。承認前の治験(第Ⅰ~Ⅲ相試験)では確認しきれない情報を、実際の医療現場で補足・評価する目的があります。
市販後調査(Post-Marketing Surveillance)は、医薬品や医療機器が承認され、市販された後に行われる安全性・有効性の調査です。
た行
医薬品や医療機器の有効性および安全性を確認し、承認取得を目的として実施される臨床試験。薬機法およびGCPに基づき厳格に実施される。
主に健康成人または患者を対象に、安全性、忍容性、薬物動態を評価する初期段階の治験。
患者を対象に有効性の探索および適切な投与量の検討を行う治験。
大規模な患者集団を対象に有効性および安全性を検証し、承認申請のための根拠データを取得する治験。
海外で承認された医薬品が、日本で承認されるまでに生じる時間差。国際共同治験の普及により短縮が進められている。CCROでは、臨床開発のエキスパートによる高品質なサービスとケアネットのプラットホームを使用した被験者募集サービスを組み合わせることで、試験全体のリードタイムの短縮を目指しています。
海外では開発・承認されている医薬品が、日本では開発や承認申請が行われず利用できない状況。近年の医療課題の一つとされる。CCROでは、ドラッグラグ・ドラッグロスの問題を深刻な医療課題として向き合い、患者さまに一日でも早く新たな薬が届けられるように努めております。
データマネジメント報告書は、臨床試験におけるデータ管理業務の実施内容と品質をまとめた最終報告書です。
は行
治験業務が定められた手順や基準に従って実施されているかを確認し、不備の検出および是正を行う活動。
従来の来院型治験と、DCTの要素を組み合わせて実施される治験。効率性と被験者利便性の両立を目指す手法。
フィージビリティ調査とは、新しい治験を開始する前に、症例数の確保の可能性、対象施設の体制、実施スケジュールなどを評価し、その計画が日本国内の医療機関で実際に遂行可能かどうかを事前に調査・評価することです。「治験実施可能性調査」とも呼ばれます。
どんなに画期的な新薬であっても、対象患者(症例)が集まらなかったり、必要な検査設備が医療機関になければ治験は破綻してしまいます。治験の長期化や予算オーバーを防ぎ、計画通りに進行させるために、事前のフィージビリティ調査は必要不可欠なステップです。CCROでは、ケアネットのプラットホームを使用することで、より高い精度の調査が可能となります。
ま行
治験におけるモニタリングとは、臨床試験がGCP(医薬品の臨床試験の実施に関する基準)、薬機法、およびプロトコール(治験実施計画書)を遵守して適正に実施されているかを、客観的に確認・監督する業務です。
治験の信頼性を担保し、被験者の安全と人権を最優先で保護するために、医薬品開発プロセスの中で最も重要な品質管理(QC)の機能として位置づけられています。このモニタリング実務を行う専門職が、CRA(臨床開発モニター)です。
免疫のブレーキ機構を阻害することで、免疫細胞によるがん細胞攻撃を促進する医薬品。がん治療における重要な治療法の一つ。
メタデータは、臨床試験データにおいて非常に重要な概念で、「データを説明するためのデータ」を指します。
ら行
人を対象として実施される医学研究の総称。治験を含むが、観察研究など承認申請を目的としない研究も含まれる。
医療機関への訪問を伴わず、EDC等のシステムを用いて遠隔でデータ確認や進捗管理を行うモニタリング手法。
臨床研究法は、人を対象とする臨床研究を適正に行い、研究の質と透明性を確保するための日本の法律です。
倫理指針とは、人を対象とする研究を倫理的かつ適正に実施するためのルール(ガイドライン)です。日本では主に「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」が該当します。
A〜G
CCGは、臨床試験において症例報告書の正しい記入方法を定めたガイドラインです。
CDMは、臨床試験データの収集から確認、修正、最終的なデータ確定までを担当し、正確で信頼できるデータを保証する重要な役割を担います。
CDMSは、臨床試験で集められた患者データを一元的に管理し、データのチェックや修正、整合性の確認を行うことで、データの信頼性と品質を確保する役割を担います。
製薬企業(治験依頼者)またはその委託を受けたCRO(開発業務受託機関)に所属し、治験が実施される医療機関を管理・監督する担当者です。
治験が科学的・倫理的に正しく、かつ安全に行われているかを客観的な立場で検証する役割を担っており、新薬開発の成功と信頼性を左右する非常に重要な機能です。GCP(医薬品の臨床試験の実施に関する基準)や薬機法、そしてプロトコール(治験実施計画書)を徹底して遵守させることがCRAの使命です。CCROには、このような経験豊富なCRA(臨床開発モニター)が在籍しております。
CRFは、臨床試験で被験者ごとのデータを記録・収集するための基本ツールです。
CRO(Contract Research Organization:医薬品開発業務受託機関)とは、製薬企業やバイオベンチャーなどの治験依頼者から委託を受け、治験の計画立案、モニタリング、データ管理、統計解析など医薬品や医療機器の開発に関わる多岐にわたる業務を支援・代行する専門機関です。
新薬開発には莫大な費用と長い年月がかかるため、多くの製薬企業が開発効率の向上、コスト削減、および専門性の補完を目的にCROを活用しています。近年では、日本国内に拠点を持たない海外のバイオテクノロジー企業(EBP)が日本で治験を行う際、ICCC(国内治験管理人)としてCROに業務を全面委託するケースも増えています。
CSRは、臨床試験の結果をまとめた最終報告書であり、医薬品開発における最重要成果物の1つです。
CSRcubeは、CSRや規制文書の作成をテンプレート化・半自動化することで、記載の一貫性と品質を向上させることができます。特に、統計解析結果(TLF:表・図)との連携を意識した構成になっており、データから文書への反映を効率的に行える点が特徴です。
また、ICHガイドライン(E3など)に準拠した構成で文書を作成できるため、規制対応の品質を確保しやすくなります。レビューや改訂履歴の管理にも対応しており、チームでの文書作成・レビュー作業がスムーズに進められます。
さらに、定型文や既存文書の再利用が可能であるため、作業工数の削減と作成スピードの向上にも寄与します。一方で、EDCのようなデータ収集ツールではなく、「文書作成支援」に特化したツールである点が特徴です。
データフリーズとは、ある時点のデータを一時的に固定し、編集不可にする状態を指します。
データロックは、臨床試験データを最終確定し、それ以上変更できなくする工程です。
データベースロックは、臨床試験において、データベース全体を最終確定し、それ以降の変更を禁止する正式な手続きです。
オンライン診療、ウェアラブルデバイス、在宅検査などのデジタル技術を活用し、医療機関への来院に依存せず実施する分散型治験。被験者負担軽減や症例登録促進が期待される新しい治験手法。
DDEは、同じデータを2回入力して照合することで、入力ミスを検出する手法。主に紙CRF時代、または品質重視試験で使われます。
データマネジメント計画書は、臨床試験や研究におけるデータの収集・管理・品質保証の方法を定義した文書です。EDC構築や統計解析計画書と密接に関係します。
eCCGは、電子CRFにおける入力ルールを定めたガイドラインです。CCGの電子版(EDC専用版)と考えると分かりやすいです。
eCRFは、電子化された症例報告書で、EDCシステム上でデータを入力・管理する仕組みです。
EDCとは、臨床試験で得られる患者データを紙ではなく電子的に収集・管理するシステムのことで、医療機関から入力されたデータをリアルタイムで確認・集約できるため、データの正確性向上や試験の効率化に役立つ。
臨床試験で使用するEDCを「設計・設定」する作業である。紙の症例報告書を電子化したものが「eCRF」であり、それを「収集・管理する仕組みを構築」することです。
Edit Checkは臨床試験のデータマネジメントにおいて非常に重要な概念で、データの入力ミスや不整合を自動的に検出するチェックルールです。
ePROは、患者がスマートフォンやタブレットなどを使って症状や体調の変化を入力し、そのデータを臨床試験で活用するシステムです。紙のアンケートに比べて、リアルタイムで正確なデータ収集ができる点が特徴です。
Fountaynは、臨床試験用のEDCシステムであり、コスト効率と柔軟性に優れる点が特徴です。他のEDCと比べて導入・運用コストが低く、アカデミアや中小規模試験に適しています。
また、eCRFの設計自由度が高く、試験に応じたカスタマイズが容易で、構築も比較的短期間で行えます。クラウド型であるため、ブラウザからどこでも利用可能です。さらに、Edit Checkやクエリ管理、監査証跡など必要な機能は一通り備えており、シンプルで扱いやすい点もメリットです。
GAMPは、医薬品・医療機器分野で使われるコンピュータ化システムの適正管理ガイドラインです。EDCやUATなどとも深く関係する重要な概念です。
GCPは、治験を倫理的かつ科学的に適切に実施するための国際的なルールです。
GPSPは、市販後調査を適正に実施するための基準です。
GVPは、市販後の安全性情報(副作用など)を適切に収集・評価・対応するための基準です。
H〜N
ICCC(国内治験管理人)とは、日本国内に拠点を持たない海外の製薬企業やバイオベンチャーなどの治験依頼者に代わり、治験届提出、PMDA対応、安全性情報管理などを行い、日本国内における「治験依頼者」としての法的責任と役割を代行する機関(またはその制度)です。
日本の医薬品医療機器等法(薬機法)およびGCP省令では、日本国内に住所を持たない海外企業が直接治験を依頼することは認められていません。そのため、海外スポンサーが日本で臨床試験を行うには、日本国内に在住するICCCを任命し、そのICCCが日本での治験を総括・管理する必要があります。CCROでは、日本への参入を目指す依頼者様たちを、オンコロジーや希少疾患など豊富な経験をもつ、臨床開発のエキスパートたちが、全力でサポートいたします。
医薬品名データファイルは、臨床試験や安全性評価で使用される薬剤名を整理・統一するためのもので、薬剤の一般名・商品名・コードなどを体系的にまとめた情報集です。
InFormは、Oracleが提供するEDCで、長年にわたりグローバル臨床試験で使用されてきた実績があります。そのため、PMDAやFDAなどの規制当局への対応実績が豊富で、データの信頼性やコンプライアンス面で安心して利用できるのが特徴です。
機能面では、eCRF入力、Edit Check、クエリ管理、監査証跡など基本機能はもちろん、多施設・国際共同試験に対応できる堅牢な設計となっています。また、データ管理やワークフローの制御が厳密で、品質管理を重視した試験運用に適しています。
一方で、システムはやや従来型で柔軟性や操作性はRaveやVeevaに比べて劣ると感じられる場合もあり、構築や運用には一定の専門知識が必要です。
Logical Checkは、Edit Checkの中でも特に重要な種類で、複数のデータ間の矛盾や整合性を確認するチェックです。
Manual Checkは、人が目で確認してデータの妥当性をチェックする作業です。Edit Check、Logical Checkを補完する重要な工程です。
MedDRAは、臨床試験や市販後調査で報告される有害事象(副作用など)を統一された用語で記録するための辞書で、データの一貫性を保ち、規制当局への報告や解析をしやすくする役割があります。
Medidata Raveは、臨床試験で広く使用されているEDCシステムの一つであり、信頼性と実績の高さが特徴です。特にグローバル試験や大規模試験で標準的に採用されています。
Raveは長年の利用実績を持ち、規制当局(PMDA・FDA)にも広く受け入れられているため、データの信頼性やコンプライアンス面で非常に安心感があります。また、Edit Checkやクエリ管理、監査証跡、権限管理などの機能が高度に整備されており、複雑な試験にも対応可能です。
さらに、大規模・多施設・国際共同試験でも安定した運用ができ、統計解析や申請資料との連携もスムーズに行えます。一方で、その分システム構築や運用はやや複雑で、コストや準備期間が比較的大きくなる傾向があります。
O〜U
医薬品や医療機器等の承認審査、安全対策、健康被害救済を担う日本の規制機関。治験届の受理、対面助言、審査・照会対応などを通じて医薬品開発を審査・支援する。
PROは、患者の主観に基づく情報であり、痛みの程度や気分、日常生活への影響などを評価するために用いられます。臨床試験では、治療の効果を患者視点で評価する重要な指標となります。
プロトコルは、臨床試験や研究における全体設計を定めた最も基本かつ重要な文書です。EDC・SAP・DMPなどはすべて、このプロトコルを基に作られます。
RAWデータは、臨床試験で収集された“加工されていない元のデータ”を指します。
REDCapは、臨床研究やアカデミア研究で広く使用されているデータ収集システムであり、無償で利用可能かつ手軽に導入できる点が特徴です。主に大学や研究機関を中心に利用されており、ライセンス契約を行った機関では無料で使用できるため、コストを抑えて研究を進めたい場合に非常に適しています。EDCとしての基本機能(eCRF入力、データ管理、簡易なチェック機能など)は備えており、シンプルな研究には十分対応可能です。
また、Webベースで直感的にフォーム作成ができ、プログラミング知識がなくても比較的簡単に構築できる点も大きなメリットです。アンケート形式でのデータ収集にも強みがあり、観察研究や疫学研究との相性が良いツールです。
一方で、GCP対応や厳格なバリデーションが求められる治験(特に製薬企業主導試験)では、Raveなどの商用EDCに比べると機能や規制対応の面で制約がある場合があります。
臨床試験(治験)などの限定的な環境ではなく、実際の医療現場や日常生活から得られる患者の健康・医療データの総称。電子カルテ、レセプト、健診結果、ウェアラブルデバイスの記録などが該当し、実臨床における医薬品の有効性・安全性評価や医療の質向上に活用されている。
電子カルテ、レジストリ、保険請求データなどのリアルワールドデータ(RWD)を解析して得られるエビデンス。治験結果の補完や医薬品開発・評価における意思決定支援への活用が進んでいる。
統計解析計画書は、臨床試験や研究で「どのようにデータを解析するか」を事前に詳細に定めた文書です。主に医薬品開発や臨床研究、疫学研究などで使われ、解析の透明性と信頼性を確保するために重要な役割を持ちます。
SASは、臨床試験で収集されたデータを加工・分析し、薬の有効性や安全性を評価するための統計解析を実施するツールです。
症例報告書(CRF)の記載内容を、診療録などの原資料と照合し、データの正確性および信頼性を確認する作業。治験品質を担保する重要なモニタリング業務の一つ。
SMO(治験施設支援機関)とは、治験が実施される医療機関と契約を結び、CRCの配置や治験事務局業務を通じて、被験者対応やデータ収集など支援します。CROが製薬会社などの依頼者側を支援するのに対し、SMOは実施医療機関側における治験業務を専門的に支援する機関です。
新薬や医療機器の臨床試験(治験)を適正かつ円滑に進行させるためには、医療機関側に膨大な事務作業や被験者へのきめ細やかな対応が求められます。SMOは、専門スタッフの派遣や事務作業の代行を通じて医療機関の体制をサポートし、治験の質向上とスピードアップに貢献します。
業務の実施手順を標準化し、品質および再現性を確保するために定められた標準業務手順書。GCP遵守や品質管理体制の基盤となる重要な文書。
STATは、臨床試験で収集されたデータを統計手法を用いて解析し、薬の有効性や安全性を科学的に評価する役割を担います。
EDCなどのシステムが「実際の業務で問題なく使えるか」をユーザーが確認する最終テストのことです。
V〜Z
VeevaはクラウドベースのEDCで、直感的で分かりやすいユーザーインターフェースを備えており、医療機関やCRAにとって使いやすい点が大きな強みです。そのため、入力ミスの低減やトレーニング時間の短縮にもつながります。
また、Veeva Vaultプラットフォーム上で動作しており、EDCだけでなく、文書管理(eTMF)や安全性管理などと統合されているため、開発業務全体をシームレスに管理できる点も特徴です。これにより、情報の連携やトレーサビリティが強化されます。
機能面では、eCRF入力、Edit Check、クエリ管理、監査証跡などの基本機能に加え、リアルタイムレビューや効率的なワークフロー機能が充実しており、データ品質と業務効率の両立が可能です。また、グローバル試験にも対応できるスケーラビリティを備えています。一方で、高機能である分、導入コストは比較的高く、システム設計や運用には一定の経験が求められる場合があります。
VieDocは、臨床試験向けのEDCシステムの一つであり、直感的な操作性とバランスの取れた機能性が特徴です。中小〜中規模試験を中心に幅広く利用されています。
VieDocはユーザーインターフェースが分かりやすく、医療機関(医師・CRC)でも直感的に操作できるため、トレーニング負担が比較的少ない点がメリットです。また、eCRF設計やEdit Check設定も扱いやすく、実務での運用がスムーズに行えます。
さらに、クラウドベースで提供されており、環境構築が不要で迅速に導入・運用が可能です。Edit Check、クエリ管理、監査証跡などの基本機能も十分備えており、データ品質の確保にも対応しています。コスト面では、Raveほど高価ではなく、Fountaynと同様に比較的導入しやすい価格帯であることも特徴です。一方で、大規模グローバル試験ではRaveなどに比べると採用実績はやや少ない傾向があります。
WHODDは、国際共同臨床試験や安全性情報で報告される薬剤名を統一するための辞書で、異なる表記や商品名を標準化して整理できるようにする役割を持っています。
ワーキングインストラクションとは、特定の作業を具体的にどう実施するかを詳細に示した手順書です。